防衛大学校ラグビー部
OB会会長挨拶


創立50周年記念祝賀会における挨拶
                          
OB会会長 武村 正一 

 本日は、関東ラグビー・フットボール協会長始め、神奈川県、横須賀市両協会及び関東大学ラグビー・フットボール連盟の幹部の方々、毎年春に定期戦をお願いし、ご指導・ご鞭撻を頂いている京都大学、東京大学、筑波大学各ラグビー部、更には秋期リーグー戦で対戦を頂く各大学ラグビー部の指導者の方々、その半生を防衛大学校ラグビー部と関東大学ラグビー・フットボール連盟の発展に捧げられた、故渡辺長治先生令夫人英子様、第3代部長兼監督として母校ラグビー部の発展に尽された山口栄一氏等多数のご来賓の御臨席を得、北は北海道、南は鹿児島市、西は下関市及び四国徳島市等全国津図浦々から参集された多数の会員諸兄をお迎えし、防衛大学校ラグビー部創部50周年を祝える事は、無上の喜びであり、主催者を代表して心より篤く御礼申し上げます。
 さて、私達のラグビー部は、保安大学校として開校後2ヶ月を経ない昭和28年6月3日、久里浜の仮校舎で、同好会として発足しました。当時は、学生400名の内40名余が部員であったそうです。以来半世紀、「秩父宮で試合をしよう」を合言葉に、草創期を除き、前半20年は関東大学リーグ及びリーグ戦グループ1部において、後半の30年は2〜3部を経て現在に至っております。
 OB会は、1月現在、1期から46期までの正会員733名であり、その内、グラウンドに於ける1名の事故者を含め18名が物故者となりました。更に、草創期から部の発展にご尽力され、ご指導を賜りました名誉会長、部長、監督、顧問、コーチ-を加えれば24名の方々が、物故されて居ります。
 ここに、衷心よりご冥福をお祈り申上げます。
 1期より11期までは、既に防衛庁自衛隊を退官しており、第2、第3の人生を歩んでおります。現職自衛官は、12期の2名を含め575名であります。陸自においては、方面総監、補給統制本部長、施設団長等、海自においては、地方総監、群司令、空自においては、航空方面隊司令官等として重責を果すと共に、全国の駐屯地、基地において、その中核の幹部として活躍しています。
 ちなみに、市ヶ谷には、13期から39期に亘る、約70名の会員が勤務しております。
 また、最近では、テロ対策特別措置法に基づき、最初のインド洋派遣支援部隊指揮官として、14期の本多宏隆君が、PKO協力法に基づき、昨年冬から夏にかけて、最初の東ティモ-ル派遣PKO部隊本部幕僚として32期の高野浩明君が、同様に、一昨年春から夏にかけて、第11次ゴラン高原派遣輸送隊長として33期の古庄信二君及び幕僚として37期の三笠展隆君が派遣され、大きな成果を得て帰国しています。
 唯今現在、東ティモ-ルに41期の主将庭田徹君が、施設小隊長として、激務に従事しています。
 また、17期の石角義成君は、昨年まで数次に亘り、砕氷艦「しらせ」艦長として、千変万化する南極海での観測支援に従事しました。
 本50周年記念行事の意義は、例えば、上記会員達が克服し、その任務を完遂したと同様に、これからの防衛大ラガーは、常に未知の世界に挑戦し続けなければ成りません。その為には、此れまでの来し方50年を省みて、先人の高い志や苦労を偲び、その中から、来るべき人生の荒波に立ち向かう「勇気」と「智恵」及び「決断力」と「実行力」を体得する人生道場としての「防衛大学校ラグビー」の有り様を尋ねる縁(よすが)となれば、と考えた次第であります。
 小原台の土埃の中で、血と汗と涙を流し体得した「自己犠牲」、「奉仕」、「献身」、「不撓・不屈」、「フェアー・プレイ」、「協調」等のラグビー・スピリットこそが、近代民主主義態勢下にある幹部自衛官必須の精神的基盤であると確信します。
これからの50年、原点に返って再出発の第一歩を踏み出して欲しいと考えます。既に昨シーズン辺りから一部その兆候が見えています。頼もしい限りです。
 OB会会員の諸兄には、一致団結して経済的、精神的、技術的に彼らを支援しようではありませんか。
 また、本日ご臨席の来賓の皆様には、従前に賜りましたご指導、ご鞭撻に、心より感謝申上げます。と共に、なお一層の ご支援を賜ります様、衷心よりお願い申上げます。
 最後になりましたが、本記念行事を企画するに当り、会員諸兄から賜りました多大の精神的・経済的ご支援に対し、心より感謝申上げます。ご参集の皆様、ご多忙中、立春を過ぎたとは言え酷寒の折、遠路横須賀の地にご来駕頂き誠に有難う御座いました。どうか、時間の許す限りご歓談下さい。有難う御座いました。    以上